ビデオ教材を利用した授業の進め方
2013年度前期から,授業用ビデオ教材を作成し,授業に利用しています.ビデオ教材の指定箇所を予習してきていることを前提として講義・演習を進めます.
授業で行うこと
授業は次のような流れで行われます.
前回の演習問題の解説
ビデオ教材の補足,質問への回答,例題など(もしあれば)
理解の確認ゲーム(もしあれば)
演習(ミニテスト)
次回の演習範囲の指示、説明
演習中は,ビデオ教材を学習して作成した講義ノート,及び関数電卓の使用を認めます.特に指示がなければ,教科書,参考書等の参照は認めません.また,分からないところは金野またはTAに質問してください.
授業外で行うこと
ビデオ教材はYouTubeにアップロードされています.指定された授業用ビデオ教材を自宅や演習室などで視聴・学習し,講義ノートを作ってください.作った講義ノートを,演習時間中に参照することを認めています.
自宅等でビデオ教材を視聴する場合の注意
ビデオ教材は,最低でも7インチ以上の画面で,できれば12インチ以上の画面で視聴してください.
スマートフォン等で視聴して事前学習することは想定していませんし,そのために画面を見やすくするなどの対応をとる予定はありません.携帯電話やスマートフォンなどの画面でも動画が視聴できることは確認していますが,指数や添え字など上付き・下付き文字(u2,p1など)が見づらいです.
演習室でビデオ教材を視聴する際の注意
音が出てます!音声での解説が付いていますが,演習室のPCにはスピーカーが付いていません.ヘッドフォン,イヤフォンなどを利用してください.
演習室では音漏れに気をつけましょう.他の学生の迷惑にならないように視聴してください.
FAQ・よくある質問とその答え
Q: その場でノートに書かないで,最初から書き終えているノートを使って解説すればよいのでは? 時間の節約になるので.
A: 意図的に,その場で書いています.このビデオ教材は,ただ観るだけではなく,受講者がノートを作って,それを持参して演習問題に臨むことを想定しています.ですので最初から書き終えていると,ノートを作るのが間に合わないと思います.それにその場で書かないと臨場感が無くて,ただの朗読になってしまうので,教育効果が低いと考えています.
Q: ビデオ教材で書いたノートを配布または公開してほしい.
A: ノートを配布・公開する予定はありません.このビデオ教材は受講者がノートを作って,それを持参して演習問題に臨むことを想定しています.自分でノートを作ることに意義があり,ノートの配布はそれの妨げとなると考えています.
Q: KhanAcademyのようにペンタブレットを使って説明すればよいのでは? 間違えたときにきれいに消せるし,書いているときの手が映像に入らないからじゃまにならないので.
A: ペンタブレットでは,漢字を丁寧に書くのが難しいです.この教材を作り始めた2013年春に,ペンタブレットを使って撮影を試みたことがあるのですが,漢字を判読できるように書くのには相当の練習が必要だと感じました.ペンタブレットがもっと進化したら,また試してみたいとは思っています.
Q: スマートフォンの画面だと見づらいので,改善してほしい.
A: スマートフォン等の小さい画面で視聴して事前学習することは想定していませんし,そのために画面を見やすくするなどの対応をとる予定はありません.上に書いたように,最低でも7インチ以上,できれば12インチ以上の画面で視聴してください.ビデオ教材は,HD 720pの解像度で作られています.(2014年4月現在)
Quizletの自習用教材
一部の科目向けには,Quizletを用いた自習用教材(学習セット)を提供しています.(2019年6月から試行中)
字の書き方と黒板太字について
字の書き方と黒板太字についてのページをごらんください.金野の板書や動画教材中で書いている文字について説明しています.
記事
反転授業とゲーミフィケーションに関する報告記事を書きました。
金野祥久、理解度向上を目指した反転授業とゲーミフィケーションの実践報告、大学教育と情報、2023年度 No.1、pp.16-17(2023) HTML / PDF
金野祥久、ゲーミフィケーションを取り入れた反転授業の実施、私立大学授業改善白書 令和3年度の調査結果、p38(2022)